刺繍技法

ここでは刺繍技法のさまざまなテクニックのなかから、 笠盛で取り扱っている加工の一部をご紹介します。 刺繍に限らず多くの技法を取り上げており、 各項目ごとに技法説明と画像を掲載していますので 技法集としてもお使いいただけます。

実際の現場では、レーザーカットやプリントなど いろいろな技法を組み合わせて使うことが多々ありますので、 お手持ちの商品にどのような技法がいくつ使われているかを 探してみるのも楽しいかもしれません。

ジャカード刺繍

~ジャカード式刺繍機による刺繍~

ジャカードとは織機に使われる開口装置の一種です。発明者の Jacquard の名前からつけられました。ジャカード式織機は一般的に紋紙を使用するので紋織り機とも呼ばれています。穴の開いた紋紙を針で読み取り、経糸(たていと)を上下させて反物をつくる装置(織機に使われているジャカード式開口装置)と同じ原理のものを初期の刺繍機では使用しており、ジャカード式刺繍機と呼ばれていました。

現在では装置は電子式となりましたが呼び名はそのままのことが多いようです。これはジャカード式の原理がコンピュータに応用されたように、電子式と密接な関係があるからかもしれません。現在ではジャカード刺繍機と呼ばれる自動ミシンで縫いつけた刺繍を、ジャカード刺繍と呼びます。多頭式を用いれば同時に多数の刺繍が縫えるという特徴があります。

ですが〈使用する頭数〉×〈色数〉の本数を糸立てする必要があります。ジャカードではなくジャガードと呼ばれることもあります。ここではジャカード刺繍機で縫われた刺繍をご紹介しています。

特殊ミシン

~特殊ミシンで縫い上げた刺繍~

特殊ミシンとは、一つひとつの用途に合わせてつくられた専門的なミシンの総称です。汎用ミシンや手縫いでは縫うことができない、もしくは縫うことが難しく時間がかかる柄を、その特殊ミシンが専門とするものにおいてのみ簡単に素早く縫うことができるミシンです。

省略されて単に「特殊」とだけ呼ばれることもあります。特殊ミシンには刺繍用だけでなくボタン付けなどの縫製ミシンなどもあり、その種類は多岐にわたっています。ここでは主に刺繍用の特殊ミシンで製作したものをご紹介しています。

レーザー加工

~レーザーを使用した加工~

レーザー加工とはレーザーカット機で、カットや彫刻などの装飾を施したものになります。人の手や金型ではできないような、複雑で細かい柄を切ることできます。レーザーの出力を調整することによってカットだけでなくレーザーの熱で彫刻をすることもでき、加工の幅が広がります。