ハンドステッチ

ハンドステッチ

画像はすべては熟練した職人による手縫いのハンドステッチです。一針ずつ丹精を込めて縫われています。ハンドステッチの見た目は、特殊ミシンによるピンポイントステッチとあまり違いがありませんが根強い人気があります。なみ縫いが人の手によるものかミシンによるものかを判断するには、生地裏を調べると分かります。裏地に見える縫い目が表地の縫い目と同じく飛び飛びならばハンドステッチですと言いたいところですが、AMFのミシンを使えば裏もハンドステッチ風に縫えるため、手とミシンの違いを見分けるのはとても難しくなっています。

ハンドスモッキング

ハンドスモッキング

画像はすべて、熟練した職人による手のみで仕上げたハンドスモッキングです。ハンドスモックとも言います。機械では出せない柔らかな風合いが特徴です。手刺繍だからこその凹凸の深さ、ドレープの仕上がりの美しさは、ハンドスモッキングならではの豊かな表現です。ハンドスモッキングの他に、ミシンを使って縫い上げるマシンスモッキングがあります。

ビーズ刺繍 & スパンコール刺繍

ビーズ刺繍 & スパンコール刺繍

画像はすべて、熟練した職人によるビーズやスパンコールの刺繍です。ジャカード刺繍機によるシークイン刺繍でもスパンコールを縫い付けることができますが、使用できるスパンコールがある程度限定されます。しかし、手刺繍ならば種類を選ばず自由に縫い付けることができ、糸刺繍にない煌きや豪華さが得られます。

ラインストーン接着

ラインストーン接着

樹脂が表面に塗られた多面カットガラス(ラインストーン)を、熱処理で布地へ貼り付ける加工法です。離れた場所は1粒1粒手作業で貼り付け、密集した模様を描く場合はプレス機で圧着します。ラインストーンを使う場所や柄によって、大きさや色合いを変えたりします。動物などの刺繍柄で目の部分にラインストーンが使用されるなど、いろいろな場面でアクセントとして用いられます。

横振り刺繍

横振り刺繍

横振り刺繍とは、針が左右に動く横振りミシンを使って図案を見ながら職人の手で直接生地に柄を起こす日本独自の技法で、手振り刺繍とも呼ばれます。横振りミシンは、足元のペダルを踏み込む強さによって刺繍の振り幅が変化します。これを上手く扱うには、長い年の経験と腕が必要です。和装で用いられることが多いのですが、少数ロットの柄や名前などの一点物を縫うときには横振りミシンで縫い上げることがあります。

手で直に縫うので、ジャカード刺繍では必須のパンチカードといわれる型をつくらずに縫えるといった利点がありますが、手刺繍のためにどうしても生産性の面で劣ってしまいます。扱うことができるのは熟練の職人ばかりで若手の職人があまりいないため、若手育成が今後の課題と言えます。また現在稼動できる横振りミシンが少ないのも問題点の一つです。