サガラ刺繍
サガラ刺繍
サガラ刺繍(相良刺繍)とは、パイル状に埋められたボリューム感のある刺繍です。このボリューム感ある刺繍により、手触りがふんわりしたものとなります。主にワッペンで使われます。またサガラが潰れてしまうので、縫い終えたものにはアイロンがけをしないほうが良いでしょう。針がたくさん付いた専用のアイロン台を使用すれば問題ありません。
サガラ刺繍(相良刺繍)とは、パイル状に埋められたボリューム感のある刺繍です。このボリューム感ある刺繍により、手触りがふんわりしたものとなります。主にワッペンで使われます。またサガラが潰れてしまうので、縫い終えたものにはアイロンがけをしないほうが良いでしょう。針がたくさん付いた専用のアイロン台を使用すれば問題ありません。
チェーンステッチ刺繍(チェーン刺繍)とは鈎針を使って糸を鎖状にし、縫い並べて柄をつくる刺繍です。糸が鎖状態になるので細く細かい柄や、縫い方向を急に180度転換しなければならない柄などにはあまり適しません。
しかしながら太く大胆に線を見せることができるので、いろいろな表情を見せることが可能です。またジャカード刺繍機でチェーンステッチ風の刺繍をすることもあります。鈎針を使用しないため生地を痛めることがなく、目とびもないので柄の自由度が高まります。
コード刺繍とは、意匠糸やテープ、リボンなどを布地に刺繍で縫い付ける加工です。テープやリボンを縫い付ける場合には、テープ刺繍やリボン刺繍と呼ばれることもあります。意匠糸やテープを置いてから縫うのではなく、意匠糸やテープを置きながら縫うといった特徴があります。リボンは縫う場所によっては立体的な刺繍となります。
コード刺繍では中心を縫うだけでなく掬い縫いを行うことで、止め糸が見えない刺繍にすることもできます。巻きコード刺繍は、芯糸の回りに糸を巻きつけながら刺繍する加工です。巻き方によってコードの変化を楽しめます。
ジャカード刺繍とレーザーカットを組み合わせたものです。カットワークに適さない生地や、金型では抜きづらい細かい柄などにおいて多く用いられます。レーザーは、柄を簡単に修正ができ同じ柄を量産できます。さらには2枚重ねの生地の、上生地だけを切るといったこともできます。レーザーの各種調整には時間と手間がかかります。
ステッチは主に刺繍、縫製、レース、ニットなどで使われる言葉で、その針目や、縫い方を指します。ステッチ刺繍は、主に針目および糸目の美しさで表現する手法で、一般的に多く使われている手法の一つです。糸の種類を変えることによって表現が変わり、全く別の表情を見せることもあります。直線のステッチやクロスステッチ、手刺繍風のステッチ、サテンステッチなど、アイデア次第でいろいろな変化が楽しめます。
刺繍で作成したワッペンです。エンブレムとも言います。国内で生産されたワッペンの約8割が刺繍ワッペンが占めているそうです。ジャカードステッチによる刺繍が、繊細な柄を表現できます。服にワッペンを一部分のみで縫い付けたものを、ワッペンのモチーフ使いと言います。
土台となる布地の上に、上地となる布を刺繍糸で縫い付けたものを、アップリケと言います。いろいろな生地を使い分け要所に刺繍を加えることで、面白いアップリケになります。アップリケの生地の変化で表情が変わり、刺繍風の生地を使うことでコストを抑えることもできます。この下地の部分を、上布を縫い付けた刺繍糸の端からすべて切り取るとワッペンになります。
生地の端を半円型にして刺繍止めしたものをスカラップ刺繍、またはスカラー刺繍と言います。その名のとおりホタテ貝(scallop)の形に仕上げます。主にスカートの裾などに多く使われる技法です。広くは生地端の始末として使われています。化繊糸の生地の場合は、刺繍後にヒートカットすることがあります。またカット面を見せない包み縫いで刺繍することもできます。
ジャカード刺繍機などで縫い付けた刺繍のアウトラインを、ハサミや熱コテ等で布地の一部を切り取る加工をカットワークと言います。カットワークそのものは布の一部を切り取り柄をつくる技法ですが、ここではハサミや熱コテ等で生地を切り取る、ハンドのカットワークのみをご紹介しています。
手作業になりますので、複雑な柄の場合は生産性から見るとあまり適さず、金型を使った抜きやドロンワーク、もしくはレーザーカット+刺繍などを使うほうが効率的です。しかしながら生地によっては、複雑な柄であってもハンドのカットワークが一番適することがあります。